はじめに ― RPA導入の成果を数字で見る

RPAの導入を検討する際、「本当に効果があるのか?」「うちの業種でも使えるのか?」という疑問を持つ方は多いでしょう。そこで本記事では、5つの異なる業種でのRPA導入事例を、具体的な数字とともにご紹介します。

各事例は、導入前の課題 → 導入内容 → 効果(数値)→ 担当者の声の4つの視点で整理しています。自社の業務に当てはめながらお読みいただくことで、RPA導入後の具体的なイメージを掴んでいただけるはずです。

なお、ここでご紹介する事例はすべて、プログラミング不要のRPAツールを使用した事例です。専門的なIT知識がなくても、同様の成果を上げることが可能です。

事例1. 会計事務所 ― 月次決算の自動化で作業時間70%削減

📈

A会計事務所(従業員12名・東京都)

会計事務所月次決算データ転記

課題

A会計事務所では、クライアント約80社の月次決算業務を12名のスタッフで対応していました。毎月の業務内容は次のとおりです。

  • 各クライアントから届くExcel・CSV形式の売上データや経費データの収集
  • データの会計ソフト(弥生会計・freee・マネーフォワード)への手動転記
  • 複数の銀行口座の入出金データの取得と照合
  • 月次試算表の作成とクライアントへの送付

特に月末から翌月5日までの期間は深夜残業が常態化しており、転記ミスによる修正作業も頻繁に発生していました。スタッフの疲弊と離職リスクが深刻な経営課題となっていました。

導入内容

RPAツールを導入し、以下の業務を自動化しました。

  • クライアントからメールで届くデータファイルの自動ダウンロードとフォルダ振り分け
  • Excel・CSVデータの会計ソフトへの自動転記(3種類の会計ソフトに対応)
  • インターネットバンキングからの入出金データ自動取得と売掛金消込
  • 月次試算表の自動生成とPDF化、クライアントへのメール自動送信

導入期間は約2週間。まず最も件数の多いfreeeへのデータ転記から自動化を開始し、段階的に他の業務へ展開しました。

効果

導入後3ヶ月で次のような成果が出ました。

70%
作業時間削減
0件
転記ミス(月間)
3日
決算早期化

月次決算にかかる総作業時間が約240時間から72時間に削減。転記ミスによる修正作業がゼロになり、決算報告を従来より3営業日前倒しで完了できるようになりました。残業時間も月平均40時間から8時間に大幅減少し、スタッフの満足度が向上しました。

「以前は月末が近づくと胃が痛くなっていましたが、今はRPAが夜中に処理を終わらせてくれるので、朝出社したら確認するだけ。この余裕のおかげで、クライアントへの経営アドバイスという付加価値の高い業務に時間を使えるようになりました。」

― A会計事務所 代表税理士 山田様

事例2. ECサイト運営会社 ― 受注処理〜発送手配の完全自動化

🛒

B株式会社(従業員8名・大阪府)

ECサイト受注処理発送手配

課題

B株式会社は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・自社ECの4つの販売チャネルで健康食品を販売。月間受注件数は約3,000件に上ります。

  • 4つのプラットフォームからの注文データを手動でダウンロードし、出荷管理システムに転記
  • 在庫数の確認と各プラットフォームの在庫表示を手動で更新
  • 配送伝票の作成と追跡番号の登録
  • 購入者への発送完了メール送信

1日あたり約100件の注文を3名のスタッフが処理しており、繁忙期にはミスが増加。誤出荷率が1.5%に達し、顧客クレームが月に40件以上発生していました。

導入内容

受注から発送完了通知までの一連のプロセスをRPAで自動化しました。

  • 4つの販売チャネルからの注文データ自動取得と出荷管理システムへの一括登録
  • 在庫管理システムとの自動連携(在庫数の自動更新、欠品時の出品停止)
  • 配送業者の送り状発行システムとの自動連携
  • 追跡番号の各プラットフォームへの自動登録と発送完了メール送信

導入は段階的に行い、まず楽天市場の受注処理から開始。3週間で全チャネルの自動化を完了しました。

効果

85%
処理時間削減
0.1%
誤出荷率(1.5%→0.1%)
2名
配置転換可能に

受注処理にかかる時間が1日6時間から約50分に短縮。誤出荷率は1.5%から0.1%に改善し、顧客クレーム件数は月40件以上から3件以下に激減しました。3名いた受注処理担当のうち2名をマーケティング業務に配置転換でき、売上が前年比120%に増加しました。

「注文が入るたびに4つのサイトを行き来していた時代が嘘のようです。特にセール期間中は注文が殺到しても、RPAが淡々と処理してくれるので安心です。ミスが激減したことで、レビュー評価も上がりました。」

― B株式会社 EC事業部 マネージャー 鈴木様

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事例3. 不動産会社 ― 物件情報の一括登録で営業時間を確保

🏠

C不動産株式会社(従業員15名・愛知県)

不動産物件登録ポータルサイト

課題

C不動産では、取り扱い物件約200件の情報をSUUMO、HOME'S、at homeなど5つの不動産ポータルサイトに掲載していました。

  • 新規物件の登録:1物件あたり5サイトへの入力で約45分
  • 物件情報の更新(価格変更、成約済み反映など):1日平均10件、約3時間
  • 写真のアップロード:1物件あたり20枚 x 5サイト
  • 掲載内容の整合性チェック:サイト間で情報が異なるケースが月に10件以上

営業スタッフ5名のうち、常に1〜2名が物件登録作業に追われ、肝心の顧客対応や内覧案内に十分な時間を割けない状況が続いていました。

導入内容

  • 自社の物件管理Excelをマスターデータとして、5つのポータルサイトへの一括登録を自動化
  • 写真ファイルの自動リサイズ・圧縮と各サイトへのアップロード
  • 価格変更や成約情報の5サイト同時更新
  • 各サイトの掲載内容を日次で自動チェックし、不整合をレポート

効果

90%
登録作業時間削減
+35%
内覧件数増加
0件
情報不整合

物件登録にかかる時間が1日3〜4時間から20分に短縮。営業スタッフ全員が顧客対応に集中できるようになり、月間の内覧件数が35%増加。情報不整合によるトラブルもゼロになりました。結果として、月間成約件数が導入前の1.4倍に増加し、売上は年間で約2,000万円アップしました。

「不動産業界では物件情報のスピードが命です。以前は新着物件の掲載に半日かかっていましたが、今は30分で全サイトに公開できます。他社より早く情報を出せることで、問い合わせ数が明らかに増えました。」

― C不動産株式会社 営業部長 佐藤様

事例4. 人材紹介会社 ― 求人サイトからの候補者データ自動収集

💼

D人材サービス株式会社(従業員20名・福岡県)

人材紹介候補者管理データ収集

課題

D人材サービスは、ITエンジニアに特化した人材紹介事業を展開。複数の求人サイトやSNSから候補者情報を収集し、クライアント企業とのマッチングを行っていました。

  • 8つの求人サイトとLinkedInからの候補者情報を手動で収集
  • 候補者データ(氏名、スキル、経験年数、希望条件)を自社データベースに手動入力
  • 重複データのチェックと統合
  • クライアント企業の求人条件との自動マッチング

1日あたり約4時間をデータ収集・入力に費やしており、リクルーターが本来注力すべき候補者との面談や企業への推薦に十分な時間を確保できていませんでした。また、収集漏れにより優秀な候補者を見逃すケースも発生していました。

導入内容

  • 8つの求人サイトから指定条件に合致する候補者情報を自動スクレイピング
  • 収集データの自動整形と自社データベース(kintone)への自動登録
  • 既存データとの重複チェックと情報の自動マージ
  • クライアントの求人条件との自動マッチングとスコアリング
  • マッチ度の高い候補者リストの日次自動レポート生成

効果

3倍
候補者収集数
+45%
成約率向上
4h/日
時間削減

候補者データの収集量は3倍に増加し、見逃しが大幅に減少。リクルーター1人あたりの面談件数が1日2件から5件に増え、成約率は45%向上しました。自動マッチング機能により、クライアント企業への候補者推薦のスピードと精度が向上し、「紹介の質が上がった」というフィードバックを多数いただいています。

「人材紹介はスピードが勝負。良い候補者を見つけて、いかに早くクライアントに推薦できるかが成約の鍵です。RPAのおかげで、毎朝出社するとマッチ度の高い候補者リストが自動で出来上がっているので、すぐにアプローチに移れます。」

― D人材サービス株式会社 シニアリクルーター 田中様

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事例5. 製造業 ― 在庫管理と発注業務の自動化でヒューマンエラーゼロ

E製作所株式会社(従業員45名・静岡県)

製造業在庫管理発注業務

課題

E製作所は自動車部品の製造を手がける中堅メーカー。約500種類の原材料・部品の在庫管理と発注業務を、資材部門の3名が担当していました。

  • 在庫の実地棚卸とシステムデータの照合を月次で実施(1回あたり2日間)
  • 在庫が発注点を下回った際の発注書作成と仕入先への送付
  • 仕入先からの納品データの入力と検品記録の管理
  • 月次の在庫レポート作成と原価計算への反映

手動管理によるヒューマンエラーが月平均8件発生。発注漏れによるライン停止が年に2回、過剰発注による廃棄コストが年間約300万円に上っていました。

導入内容

  • 在庫管理システムの在庫データを毎日自動取得し、発注点チェックを自動実行
  • 発注点到達時に仕入先ごとの発注書を自動作成し、承認者にメール通知
  • 承認後の発注書の仕入先への自動送信(メール/FAX)
  • 納品データの在庫管理システムへの自動反映と検品記録の自動生成
  • 月次在庫レポートと原価計算用データの自動作成

効果

0件
発注ミス(年間)
300万円
廃棄コスト削減
60%
資材部門工数削減

発注ミスと在庫不整合がゼロになり、ライン停止の発生もゼロ。過剰発注がなくなったことで廃棄コスト年間300万円を完全に削減。資材部門の作業工数は60%削減され、3名のうち1名を品質管理部門に異動させることができました。月次の在庫レポート作成も2日間から30分に短縮され、経営層への報告スピードが劇的に改善しました。

「製造業にとって在庫管理のミスは致命的です。ラインが止まれば数百万円の損失、過剰在庫は廃棄コストに直結する。RPAを入れてからは、毎朝の在庫チェックが自動で終わっていて、異常がある時だけアラートが来る。精神的な安心感が全く違います。」

― E製作所株式会社 資材部 部長 中村様

まとめ ― 共通する成功のポイント

5つの導入事例を通じて、RPA導入を成功させるための共通ポイントが見えてきます。

1. 小さく始めて、段階的に展開

すべての事例で、まず1つの業務プロセスの自動化から開始し、効果を確認した上で他の業務に展開しています。最初から大規模に導入しようとせず、最も効果が出やすい業務から始めることが重要です。

2. 定型的で量の多い業務から着手

自動化の対象として選ばれている業務は、いずれも「ルールが明確」「繰り返し回数が多い」「正確性が求められる」という共通点があります。判断が必要な創造的業務ではなく、データ入力・転記・照合のような定型業務から始めるのがセオリーです。

3. 効果を数字で測定する

導入前後の作業時間、エラー件数、コストを数字で把握することで、RPA投資の効果を明確に示せます。これは社内での展開や追加投資の意思決定にも役立ちます。

4. メンテナンスコストを最小化する

RPAを導入した後の課題として最も多いのが「メンテナンスの負担」です。対象システムのUI変更や仕様変更のたびにワークフローを修正する必要があり、これがRPA運用の最大のコストになることがあります。

ロボカのAI自己修復機能なら、UI変更を自動検知して修復するため、メンテナンスコストを大幅に削減できます。一度作ったワークフローが止まることなく動き続けるので、運用に手間がかかりません。

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